ネフライト（nephrite）は、透閃石-緑閃石系の角閃石の緻密な集合で、軟玉（なんぎょく）と言われています。軟玉とは硬玉（ヒスイ輝石、ジェダイト）に対する言葉で、硬度が石英に並ぶ硬玉よりわずかに低い6.5程度であることからこう呼ばれています。しかし、靭性（粘り強さ）ではネフライトの方が強靭です。中国では軟玉しか採れず、翡翠が発見される前には玉（ぎょく）と呼ばれていまして。古代より中国で価値ある宝石として多く使われていましたが、18世紀に入りミャンマーの現カチン州でジェダイトが発見されたため、ネフライトは軟玉と呼ばれ区別されるようになりました。ネフライトとジェダイトは、日本では翡翠と総称され、古来は似た鉱物と考えられていましたが、実際は化学的に共通点は有りません。ネフライトの高級品は中国では、和田玉とされ、その中でも羊脂白玉は最高級品とされ、超高額で取り引きされています。翡翠は本来はカワセミの意味で、最高級品とされた白と緑の混じった軟玉の色合いがカワセミの羽根に似ていることから名づけられました。糸魚川では翡翠が拾える事で有名ですが、今はよほど運が良くないと空振りに終わります。ネフライトは昔は見向きもされていませんでしてが、翡翠の代わりのお土産として拾われ、最近ではネフライトも拾う事が難しくなってきました。糸魚川のネフライトは、ほぼ緑色系ばかりですが、たまに綺麗な個体が拾える事ができます。この糸魚川産ネフライトは典型的な糸魚川産ネフライトで、多少透明感があります。ちょっと重く手のひらに吸い付く様にピッタリで、握り石として最適です。90.6×41.4×26.1mm 151.81g#ネフライト#原石#天然石#軟玉#翡翠#硬玉#糸魚川#靭性#玉